日本体育科教育学会

日本体育科教育学会 第21回大会(立命館大学)開催のご案内(企画内容・申し込み等について)

  -- 16/05/02..No.[119]

日本体育科教育学会 第21回大会(立命館大学)開催のご案内

 日本体育科教育学会第21回大会を,立命館大学にて開催いたします。会員の皆様のご参加を,心よりお待ちいたしております。なお,大会の詳細,大会参加の申し込み,ラウンドテーブルの申し込み等につきましては,下記をご参照ください。

■ 主 催  : 日本体育科教育学会
■ 開催日時 : 平成28年7月9日(土)・10日(日)
■ 会 場  : 立命館大学大学(衣笠キャンパス) 
         〒603-8577京都市北区等持院北町56-1(以学館3階,4階) 
         http://www.ritsumei.ac.jp/
■ テーマ  : 「思考力・判断力・表現力」からみた体育授業研究の実践の成果
■ テーマ設定の趣旨
 過去3年間の体育科教育学会大会では,以下のテーマで課題研究シンポジウムが開催されてきた。
 ・第17回大会(広島大学)確かな学力の定着にむけた「指導と評価」の計画と具体
 ・第18回大会(国士舘大学)学校体育における運動部活動と体罰を問う
 ・第19回大会(仙台大学)21世紀型能力とこれからの学校体育
 そして,昨年度の第20回大会(横浜国立大学)では,「現行学習指導要領の実施状況を問う」というテーマで,学会プロジェクトの報告が行われた。この報告では,現行の学習指導要領下における教師の意識や実践の事実に関する調査研究などが報告され,これからの時代に求められる学習指導要領の在り方について議論が交わされた。
 他方で,次期の学習指導要領の改訂作業が本格的に始まり,昨年の8月には,中教審の教育課程企画特別部会において「論点整理」がまとめられた。さらに,学校段階別・教科等別に専門的な議論を行っていくためにワーキンググループ等の設置が決定し,体育分野においても「体育・保健体育,健康,安全WG」が設置され,次期の学習指導要領の改訂に向けた議論がスタートしている(文部科学省HPより)。
 上記の論点整理では,育成すべき資質・能力の要素について,「何を知っているか,何ができるか(個別の知識・技能)」,「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」,「どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか(学びに向かう力,人間性等)」が示されている。今後は,これらの3つの柱に沿って育成すべき資質・能力を整理し,学習指導要領の構造的な見直しを行うことが必要とされている。
 このような教育改革の動向を受けて,学校現場では「思考力」の習得を中核に位置づけた授業づくりやアクティブ・ラーニングへの関心が高まりつつある。しかし,アクティブ・ラーニング等はあくまでも指導方法の1つであり,従来の指導方法を否定し,二者択一を迫るようなものではない(論点整理においても,特定の学習や指導の「型」に拘泥する事態を招きかねないことを危惧し,指導方法の不断の見直しが必要であることが指摘されている)。また,これまでの体育科教育学領域における研究では,戦術学習モデルや協同学習モデルなど,「思考力」の習得を中核に位置づけた授業づくりやアクティブ・ラーニングと関連するような実践の成果が得られているのも事実である。
 以上のことから,第21回大会の課題研究シンポジウムでは,次期の学習指導要領改訂の視点も踏まえながら,「思考力・判断力・表現力」の習得に向けた授業づくりについての議論を整理し,それらを無意図的に受け入れるのではなく,体育授業の本質を見失わないように,これからの体育の在り方について検討する課題研究シンポジウムを企画したいと考えた。
 
【第1日目 7月9日(日)】
■ 受付 以学館3階にて 12:00より
■課題研究シンポジウム13:00-16:30
「思考力・判断力・表現力」からみた体育授業研究の実践の成果
■全体会(1)司会 : 吉永 武史(早稲田大学)・ 白旗 和也(日本体育大学)
13:00-13:05 シンポジウムの主旨説明
13:05-13:25 「思考力・判断力・表現力」とは  今関 豊一 先生(国立教育政策研究所)
13:25-13:45 小学校の実践事例を通して     大後戸 一樹 先生(広島大学)
13:45-14:05 中学校の実践事例を通して     木原 慎介 先生(東京国際大学)
14:05-14:25 高等学校の実践事例を通して    佐藤 若 先生(山形中央高等学校)
14:25-14:35 質疑応答
・休憩(移動を含む)14:35-14:50

■分散会 14:50-15:50
@「思考力・判断力・表現力」からみた小学校体育科(ボール運動)の授業づくりについて
A 「思考力・判断力・表現力」からみた中学校保健体育科(体つくり運動)の授業づくりについて
B 「思考力・判断力・表現力」からみた高等学校保健体育科(水泳)の授業づくりについて
・休憩(移動を含む)15:50-16:00

■全体会(2)
16:00-16:15 分散会報告(分散会司会者・各5分間程度)
16:15-16:35 質疑応答
16:35-16:40 総括

■情報交換会(以学館地下食堂)

【第2日目 7月10日(日)】
■9:00-11:30 ラウンドテーブル(立命館大学衣笠キャンパス 以学館教室)

* ラウンドテーブルとは,希望者が話題を提供し,参加者と双方向で議論する形式のことをいいます。
* 今回の大会は,会場の都合で,実技を伴うラウンドテーブルの実施ができません。あしからずご了承ください。

申し込み関連
■大会参加費:¥2,000−(学生¥1,000−)
* 学生の方は,学生証をご持参ください。また,非会員の方の参加も可能です。
■情報交換会:¥4,000− (会場 立命館大学「以学館」地下食堂)
■大会参加申し込み締切り
@ ラウンドテーブル話題提供申し込み締切り 5月31日(火)
A 大会参加事前申し込み締切り 6月30日(木)

■申し込み方法
*以下のURLで「申し込みフォーム」を開き,必要事項をご入力の上,お申し込みください(3分程度で簡単に入力と申込ができます。)。 

https://ws.formzu.net/fgen/S74587238/ (PC,スマホから)
 
同フォームからの申し込みができない場合,「申込書」に必要事項を記入して大会事務局までFAX(075-466-3640)または,必要事項を書いてメール(jsppe21@gmail.com)してください。

参加申し込みされた方には,折り返し確認のメールを送信いたします。申し込み後,4日以上返信がない場合は,行き違い等の可能性もありますので,再度,確認のお知らせをいただければ幸甚です。
*資料印刷等の都合上,事前申し込みにご協力のほど,よろしくお願いいたします。
*宿泊等の斡旋は行いませんので,みなさま各自での手配をお願いいたします。なお,インバウンドの影響もあり,京都での宿泊先を確保するのは難しくなりつつあります。できるだけ早めの確保をお願いします。


<会場までのアクセス> ※所要時間は交通状況により異なります                    
■JR・近鉄京都駅から
市バス50にて40分,快速205にて36分,「立命館大学前(終点)」下車
JRバスにて30分,「立命館大学前」下車
■JR円町駅から
市バス 立命館大学ゆき8分,「立命館大学前(終点)」下車
JRバス 高尾・京北線にて8分,「立命館大学前」下車
■阪急電車西院駅から
市バス205にて13分,「衣笠校前」下車,徒歩10分
■京阪電車三条駅から
市バス12にて53分,市バス15にて34分,市バス51にて35分,「立命館大学前(終点)」下車,市バス59にて40分,「立命館大学前」下車
  

<日本体育科教育学会第21回大会実行委員会>
実行委員長:石田智巳(立命館大学) 事務局長:塩貝光生(立命館大学)
E-mail : jsppe21@gmail.com(日本体育科教育学会第21回大会)
TEL & FAX: 075-466-3640(石田研究室直通)
住所: 〒603-8577京都市北区等持院北町56-1(以学館)
   立命館大学 産業社会学部 石田 智巳


←前のページへ戻る