一社)日本体育学会第70回大会 体育社会学専門領域研究会
1. 日 時 2019年9月9日(月) 14:00-17:00(13時30分受付開始) 2. 場 所 慶應義塾大学日吉キャンパス独立館 D307教室 3. 参加費 1,000円(当日受付でお支払い下さい) 4. 8月30日(金)〆切 5. 参加申し込み https://goo.gl/forms/vTvlipNBTOZRrskn1 上記のgoogleフォームに必要事項を入力して送信ください. 6. テーマ 制度としての「体育」の社会的変容 −対象を見失う「体育社会学」の転機− 7. 内 容 【登壇者】 ・第四次産業革命と技術革新の中の学校体育の揺らぎ (仮) 原 祐一(岡山大学) ・メディアから捉えた学校体育のゆらぎ (仮) 高井昌史(東洋大学) ・新たなスポーツの潮流と学校体育のゆらぎ (仮) 市井吉興(立命館大学)
【司会】 高橋義雄(筑波大学) 松田恵示(東京学芸大学)
8. 本年度プレセッションの趣旨 2016年度から体育社会学専門領域のプレセッションでは、「体育社会学」という研究領域の固有性を再検討するために、「教育」の観点から、「体育社会学」が「誰」のために「何を」研究してきたのかについて検討を重ねてきた。「学校教育」や「社会教育」という教育作用・教育事象としての「体育」や、その周辺に広がる社会的事象としての「体育」について、社会学的研究が果たしてきた成果と課題についてそれぞれの視点からのご報告をいただきながらの検討であった。 ところで、会員にもアンケート調査の依頼があったように、現在、日本体育学会の名称変更に関わる検討が進められている。そこでは、従来の体育学会で広く使用されてきた「体育」という用語、ないし概念の扱いが、一つの論点となっていることは広く知られているところである。これは、「スポーツ」とい用語、ないし概念との関係からの検討であるとともに、「体育」という用語、ないし概念の再検討という側面も含むものであると思われる。教育との関係で体育という概念を理解してきた体育社会学研究領域において、固有の研究対象であるはずの「体育」が揺らぎ始めているという状況でもあるといえよう。 「体育」という用語、ないし概念は、「身体とスポーツを対象とした教育」「近代社会において制度化された教育」「体育という教育を支える研究と人材養成システム」という3つの側面から、特に体育社会学の領域では議論されてきたのではないかと思われる。しかしながら、特に高度情報化や国際化が進む現代においては、そのどの側面にも大きな変化が現れており、その理解の仕方自体が、同じように揺らぎ始めている。そこで、本年度の研究会では、これまでの検討も踏まえつつ、そもそもの「体育」という用語、ないし概念の揺らぎについて検討することを通して、「体育社会学」の存在意義を見つめ直しつつ、「体育社会学」は「誰」のために、「何」を目的として営まれる研究であるのかということについて議論を交わしてみたい。
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